アメリカの夫婦が作ったクローン猫 クローン技術の凄さと怖さとは?


皆さんにとってペットとはどんな存在なのでしょうか?

家族と答える人もいれば、友達と答える人もいるでしょう。

血が繋がっているわけでもなく、言葉でコミュニケーションをとることもできませんが、ペットは人によっては家族や友達と同じか、もしかしたらそれ以上に大切な存在なのかもしれません。

アメリカのとある夫婦が、愛情をこめて飼っていた猫を亡くしてしまいました。悲しみに明け暮れていた夫婦は亡くなった猫のクローン猫を作ることを決意します。

果たしてやってきたのは本当に亡くなった猫と同じ猫だったのでしょうか?そして夫婦の反応は…?

今回はクローン技術について詳しくスポットを当てていこうと思います。

 

パダワン
うーん…
まあさ
どうしたのパダワン?
パダワン
ちょっとこの記事を読んでみてくれ
まあさ
どれどれ

愛するペットと永遠に一緒にいたい―そんな願いを叶えるために、アメリカのある夫婦が愛猫のクローンを家族に迎えた。決して安いとはいえない金額を投じて亡くなった猫のクローンを得た夫婦は、現在幸せを感じているという。『New York Post』などが伝えている。

引用元:Techinsight

(画像左:生前の猫、右:クローンによって生まれた猫)

まあさ

ふむふむ、要約すると、

  • 愛猫を亡くして悲しんでいた飼い主さんが、270万円の大金を払ってクローン猫をつくってもらった。
  • クローン猫は亡くなった猫と見た目や性格までほぼ同じ。
  • 飼い主さんは、また亡くなった飼い猫と一緒に生活していけることに喜びを感じている。

ということね。

パダワン
このクローンの猫、可哀そうだと思わないか?
まあさ
どうしてそう思うの?
パダワン
だって、この子は「前の猫と同じ見た目や性格になる」っていう役割を人間に勝手に決められて生まれてきた存在なんだワン。そう思うとなんだか、道具みたいで可哀そうに思えてしまうんだワン…。
まあさ
そうね…。亡くなった猫をもう一度愛したいから飼い主さんはクローンをつくったんでしょうけど、遺伝子の配列と愛は無関係だわ。
愛っていうのは、一緒に過ごしてきた時間があるからこそ生まれるものだと思うの。
飼い主さんたちは喜んでるかもしれないけど、少しナンセンスだと感じてしまうわね。
パダワン
そうだワン!よく言ってくれたワン!!
まあさ
ただし、これはあくまで私の考えであって命に対する考え方は人それぞれだからね。
パダワン
まあ、それはそうなんだけど…。
ウーモ
でもクローン技術って凄いよねー。どうやって同じ遺伝子が作られるんだろう?
まあさ
クローンについて詳しく見ていきましょうか。



愛犬・愛猫に長生きして欲しいのなら、必ずこの記事を読んでください。

そもそもクローンってなに?

そもそもクローンとはどういうものなのでしょうか?クローンの定義は次のように定められています。

同一の起源をもち、尚かつ均一な遺伝情報をもつ核酸、細胞、個体の集団

参照元:wikipedia

つまりもともとの生物と同じ遺伝子をもった生物ということですね。

しかし、遺伝子が完全に同じといってもすべての特徴が一致するとは限りません。

パダワン
遺伝子が同じなのに違いが出るのか?
まあさ
そう。例えば人間の指紋はその人だけのものであり、たとえ遺伝情報が同じでも一致することは無いと言われているわ。
それに体型や性格も環境によって大きく変化するから完全に同じ特徴を持つことはありえないの。

また、クローンの遺伝子はコピー元の遺伝子より短いため、クローンは短命であるという理論がありますが、これは最新の論文で完全に否定されています。

カメマルさん
昔、クローン技術で作られたドリーという羊が話題になったが、短命だったことでもまた話題になったのう。
まあさ
はい。それが理由でクローンは寿命が短いのでは?という疑問の声があがりましたが、ドリーと同じ遺伝子をもった他のクローンは元気だったので、偶然なのでは?とも言われていました。
そして、2016年にクローン羊も普通の羊と同じように健康で老化していくという結論が出されています。
パダワン
クローンと寿命は関係がないってことだな

 

クローンの動物ってどうやって作るの?

生き物に対して作るという表現は良くないかもしれませんが、便宜上そういった表現を使わせていただきます。

以下の手順を踏むことでクローンは作られます。

  1. クローンにしたい動物の細胞と代理母となる動物から卵子を手に入れる
  2. 卵子から核を取り除いて代理母の遺伝情報を排除する
  3. クローンにしたい動物の細胞にある核を卵子の中に移植し、電気刺激を与えて細胞分裂を促す
  4. 3でできたものを代理母の子宮の中に戻し、出産させる
パダワン
クローンって、SFのシーンとかにあるような謎の液体で満たされた大きなガラス水槽の中から生まれてくるイメージがあったワン。
ウーモ
クローンもお母さんのおなかから生まれてくるんだね。
わさび
でもこれ、お母さんの権利はどうなるのかしら…。強制的に血のつながらない子供を産むことになるのよね?
まあさ
そうね…。これに関しては動物権利擁護団体が抗議活動をしているんだけど、残念ながら動物の代理母を禁止する世界基準の法律は存在しないわ。それに、動物に代理母になる意思の有無なんて確認できないから規制するのはとても難しいでしょうね…。
わさび
人間にとって役に立つかどうかで物事が決まるのね…。

 


クローン技術が人類にもたらすメリット・デメリット

クローンの技術の進歩はめざましく、2018年には霊長類のクローン化も成功しており、理論上は人間のクローン生成も可能になったと言われています。

これからも日々進歩し続けるクローン技術は、今後私たちの生活をより良くするため役立ってくれるはずです。

パダワン
今のところ俺がクローン技術に持っている印象は「怖い」の一言だな。
人工的に命を作り出すなんて「自然」なことじゃないワン。
ウーモ
そうかなー?僕はそうは思わないな。
新しいものに対して恐怖を覚えるのは本能的なものだよきっと。
車に乗ることも、インターネットで情報を集めることも、昔の人たちからすれば「自然」なことじゃないからね。
パダワン
でもこれは車やパソコンと違って命に関することだワン。人間が命を作るなんて踏み込んじゃいけない領域だワン。
ウーモ
命を作るなっていうけど、人間は昔から自分たちの役に立つように命を作ってきたじゃないか。家畜を育てることだって同じだよ。僕はクローン技術は人類を救うと思うけどなー。
まあさ
物事には必ず良い部分と悪い部分があるものよ。それらを一つずつ見て、この技術をどう活かすべきなのかを考えてみましょう。

クローン技術によってもたらされるメリットは次のようなものがあります。

  • 食料不足を無くすことができる。

クローン技術を使えば食肉用の動物を大量に作ることが可能です。食料難で苦しむ多くの人々を救うことができます。

  • 実験動物を大量に作ることができる

実験動物は医療、教育などありとあらゆる分野の研究で使用されていますので、大量に作ることができれば、それらの分野の発展に貢献することができます。
また、クローンの動物は同じ遺伝子を持っているので実験の条件を整えることができ、実験の精度が高まるという利点もあります。

  • 医薬品の原材料不足を解消できる

医薬品の原材料となる成分を持った動物を大量に生産することで、医薬品の原材料不足を解消することができます。
これによって薬を大量に生産できるようになり、薬が足りなかったりお金が無い人々に十分に薬を供給できることが期待できます。

  • 絶滅寸前の動物を増やすことができる

クローン技術によって絶滅寸前の動物を絶滅の危機から救い出すことができます。また、体細胞が残っていれば、絶滅した動物すら作りだすことも可能です。

  • 人間の臓器を作ることができる

現在、移植可能な臓器は世界各国で足りない状況です。
クローン技術を応用することで、拒絶反応が起こらない安全な臓器を作り出すことが可能になります。

  • 子供ができない人達に子供を作ることができる

不妊症などが原因で子供ができる可能性が低い人たちにクローン技術が役立つことが期待されています。

ウーモ
ほらね。こんなにいいことがあるじゃないか
パダワン
うぐぐ
まあさ
でもね、こんなデメリットもあるのよ
  • クローン人間の作製

現在法律でクローン人間を作ることは禁止されていますが、もしクローン人間が作られてしまうとあらゆる問題が起こります。
例えば、クローンだからという差別から起こる人権問題。それによってクローンが軽く扱われ、安価な労働力に使われたり、人体実験や兵士として利用されてしまう可能性があります。

  • 命への関心の低下

命をクローンで作りだせるようになれば、「無くなったらまた作ればいい」という考え方が広がり、命を軽く扱う人たちが増える可能性があります。

  • 生態系破壊

クローン技術によって改造された生物が自然の生態系を破壊してしまう可能性があります。
例えば、アメリカでは遺伝子組み換えの技術を用いて農薬の耐性を付けた作物の周りに生えた雑草にも農薬の耐性が付いてしまうということが起こりました。
このように、遺伝子の操作が知らず知らずのうちに自然の生態系に影響を与えてしまうことが考えられます。

  • 犯罪利用

クローン技術では全く同じ遺伝子が作り出されるので、クローン技術が犯罪に悪用されたときDNAによる犯罪捜査や血縁判定が通用しなくなってしまいます。

パダワン
やっぱりいいことばかりじゃないワン!
ウーモ
まあでも、もっと便利な世の中になるんだからいいじゃない?
カメマルさん
うむ、しかしいくら便利な世の中になっても、大切なことは忘ないようにするんじゃぞ。

 

ペットのクローンを作ることは日本でもできるの?

日本のクローン技術に関する法律は「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律」というものがあります。

これはクローン人間の作製や人と動物を掛け合わせた生物の作製を禁じた法律です。

法律では人の倫理に触れるかどうかが最も重要なことだとされているので、動物のクローン作製に関する規制はありません。

カメマルさん
ということは日本でも亡くなったペットのクローンを作ることは法的に可能ということじゃな。
まあさ
はい、ただし日本にはペットのクローンを作ってくれるサービスが今のところは存在しないので、作って欲しい方は海外の企業に依頼するのが現実的な方法といえそうです。

 

犬や猫をクローン化させた人たちの目的とは?

今回アメリカの夫婦のもとにやってきたクローン猫は、愛していた猫ともう一度一緒に暮らしていきたい。という夫婦の願いがあったから生まれてきました。

この夫婦の例のようにペットのクローン作製は世界各国で行われています。しかし、犬や猫のクローンを作る目的は「愛」以外のものもあるようです。

  • クローン元となる犬や猫に財産的な価値がある

財産的な価値があるペットをクローン技術によって生き続けさせようとする飼い主さんもいるようです。
例えば、中国のタレント犬果汁ちゃんは、コマーシャルや映画にも出演する超有名なスター犬でした。しかし、幼いころに去勢手術を受けていたため子供を残すことができませんでした。そこで、飼い主さんは果汁ちゃんのクローンを作ってその姿を残そうとしました。飼い主さんは「果汁は社会的影響力を持つ知的財産」と主張しているそうです。

  • 優秀な使役犬を作る

使役犬として優秀な遺伝子を持つ犬のクローンを作り、その犬も優秀な使役犬として育てられることもあるそうです。
例えば、中国では優秀な警察犬を作るため、実績のある警察犬のクローンを作り、育てるプログラムが進行しています。これによって一人前の警察犬に育つまでにかかる費用や時間などのコストを削減できることが期待されています。

パダワン
うーむ…。これはいかがなものかワン。
あらかじめ運命が決められていて、まるで道具みたいで可哀そうだワン…。
まあさ
でも、最初から才能を発揮できる居場所が与えられていて、恵まれているとも考えられるわね。
ウーモ
時間のアドバンテージがある分、もしかしたらクローンの方がオリジナルよりも優秀な生物になるかもしれないね。
カメマルさん
ある意味ではクローン生物こそ我々が「進化」した姿なのかもしれんのう…。

 

まとめ

  • クローンとはもともとの生物と同じ遺伝子をもった生物。ただし特徴が完全に一致することはない。
  • クローンは代理母のおなかの中から生まれてくる。
  • クローン技術によって医療や食料などの問題が解決することが期待されているが、同時に生態系の破壊や命に対する価値観の変化などが懸念されている。
  • 日本でもペットのクローンを作ることは可能だが、作ってくれる企業はいまのところ存在しない。
  • 財産を得るためや、使役犬に育てるためクローン動物が作られることもある。
まあさ
価値観は時代とともに移り変わるもの。今と昔で命に対する価値観は大きく変わっているように、未来の私たちも今とは違った価値観を持っているはずです。願わくば今よりももっと命を大切にしてくれる世の中であって欲しいですね。



愛犬に長生きして欲しいのなら、必ずこの記事を読んでください。

あなたの大切な家族であり、友である愛犬。その愛犬に長生きしてもらうために大切なコトをまとめました。




ABOUTこの記事をかいた人

駆け出しペットショップ店員まあさ

駆け出しペットショップ店員のまあさです。小さい頃から動物が大好きで、物心ついたときには、自分のペットショップを開くことが夢でした。社会人になって2年目のいま、夢を叶えるために毎日奮闘しています。このサイトでは、私が日々の勉強で培った知識を、「ペットを飼いたいと思っている方」や「ペットとの生活をより良くしたいと思っている方」に向けて、お話させていただきます。