亀を飼い始めたばかりの頃は、どう飼育すればいいのか迷ってしまいますよね。
とくにケージは必ず必要になってくるので、適切なケージの選び方や置き場所、管理の仕方を理解しておくことは、亀を健康に育てていく上で大切なことです。
そこで、今回は亀のケージについての情報をまとめました!
最後に自作のケージも紹介するので飼育上級者の方も是非読んでみてくださいね!
亀のケージの適切なサイズは?

1日の大半を過ごすことになるので自由に動き回れるような大きさのものにしてあげましょう。
ケージの広さは甲羅の10倍以上の面積にすれば良いといわれています。
ただし、亀は成長して大きくなるので、予めどれだけ大きくなるのか調べておきましょう。特に子亀の場合は1年で2倍以上も大きくなることがあるので、最初から成長しきった状態のサイズを想定してケージを選んでください。
参考・亀の甲羅サイズ一覧
水ガメ
ミシシッピニオイガメ | 13センチ |
カブトニオイガメ | 16センチ |
クサガメ | 25センチ |
ニホンイシガメ | 20センチ |
キボシイシガメ | 15センチ |
リクガメ
ヘルマンリクガメ | 20センチ |
ギリシャリクガメ | 30センチ |
ロシアリクガメ | 27センチ |
エロンガータリクガメ | 36センチ |
パンケーキリクガメ | 20センチ |
リクガメの場合は高さの低いケージでも大丈夫ですが、水ガメの場合は水を入れることになるのである程度深さのあるケージが必要になってきます。
また、水ガメも陸に上がるので、ケージ内に浮島を作ってあげましょう。




亀のケージを置く場所

次の場所にケージを置くのは避けましょう。
- 人の出入りが激しい所
亀が落ち着くことができません。 - 不安定な場所
ケージは必ず安定した場所に置いてください。特に水が入ったケージはとても重たくなるので置く場所がケージの重さに耐えられるかどうかも見てください。
次の場所にケージを置くのが理想的です。
- 太陽光が当たる場所
太陽光に当たるのは亀の健康にとても良いことです。ただし夏場は温度が上がり過ぎないよう気をつけてください。全く陽の光が当たらない場所にケージを置く場合は紫外線ライトを付けましょう。 - 風通しの良い場所
風通しが悪いとケージ内が蒸れてしまいます。 - メンテナンスのし易い場所
手入れのしやすい場所にケージを置いておけば作業が楽になります。
例えば水ガメを飼う場合、水を取り替える必要がありますのでケージの近くに水を捨てる場所や蛇口などがあれば便利です。
水を入れるとケージがかなり重たくなるのでケージを置く場所には気をつけてください。








亀のケージのお手入れ方法

ケージお手入れ方法【水ガメの場合】
水ガメはすぐに水を汚すので、3日に1回は水を変えましょう。夏場は特に水が汚れやすいので毎日取り換える必要があります。
入れる水は水道水でかまいませんが、汲んだ後1〜2日ほど日光に当てるか、中和剤を入れて塩素を取り除いた後、常温にして入れてください。
塩素や急な水温の変化は亀の体に負担をかけてしまうからです。
ケージお手入れ方法【リクガメの場合】
糞尿があれば取り除いて、床材は汚れが目立ってきたら交換してあげましょう。
ケージの掃除の仕方
- ケージを擦って水洗いします。汚れがひどい場合は食器用洗剤などを使ってぬめりを落とし、しっかりとすすいでください。
すすいだ後ケージを日光にさらして乾かすとバッチリです!
ケージ内に砂利や小石を入れている場合は洗面器などの容器にいれてお米を研ぐようにかき混ぜて洗う方法がおすすめです。 - 水ガメのケージは汚れやすいので、1週間に1度は掃除してあげてください。








おススメの亀用ケージとお役立ちアイテム

アクリルやプラスチック製のケージだと亀が引っ掻いたときに簡単に傷がついてしまい、そこから苔や雑菌が繁殖しやすくなります。
ガラス製のケージは傷も付きにくく掃除もしやすいという利点があります。
ただし値段がアクリル・プラスチック製のものと比べると少し高価なのと、ガラス製なので重量があるという点は注意が必要です。
リクガメを飼育する場合は床材を敷いてあげましょう。適度な湿度と綺麗な衛生状態を保ってくれる効果があります。
床材の深さの目安は3~5センチほどです。汚れが目立ってきたら取り換えてください。
亀は成長に必要なビタミンD3を生成するために紫外線UVBを浴びる必要があります。日光が当たらない屋内で飼う場合は必ず付けてあげてください。
こちらも日光の当たらない屋内で飼う場合は必須のアイテムです。体を温めるのが目的のライトで、温度の目安は約30℃。水ガメのケージに設置する場合は陸地のみに照射しましょう。
熱と一緒に紫外線も出してくれるバスキングライトもあります。
亀が隠れられる場所を用意しておくと喜んでくれます。特に飼いはじめの頃は飼い主さんに慣れていないのでストレスを軽減するためにも隠れ家を作ってあげましょう。
亀は水温が20℃以下になるとご飯を食べなくなり弱ってしまいます。なので水ガメを飼う場合、冬は水温に注意が必要です。
亀を冬眠させないのであればヒーターで水温を上げてあげましょう。
安全装置が付いたヒーターは万が一ヒーターが水中から出てしまっても温度の上昇を防いでくれるので安心です。


ワシはこの場所で最後を迎えたい。思い出に囲まれながらあの世に行きたいんじゃ。だから病院には連れて行かないでおくれ。そっとしておいてくれんかの……。



本当に亀のお家!? お洒落な自作ケージ集
最後にお洒落な自作ケージを紹介していきますね!

DIYデビュー!リクガメの木製ケージを自作してみたよ/Ichco log









まとめ
- ケージの広さは甲羅の10倍以上の面積が必要。あらかじめ成長しきった時の甲羅のサイズを基準に考えると良い。
- 水ガメの場合は水を入れるので、ある程度高さのあるケージを選ぶ。また、ケージ内に浮き島を作ってあげること。
- 人の出入りが激しい場所や不安定な場所にケージを置かないこと
- 太陽光が当たる場所、風通しの良い場所にケージを置くのが理想的。また、蛇口の近くなどケージのメンテナンスがしやすい場所に置くと便利。
- ガラス製のケージは傷が付きにくいので雑菌が繁殖しにくく、掃除も楽。ただし重たいので置く場所は注意が必要。
